坐骨神経痛①

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坐骨神経痛は腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニアと併発し高齢者に多い疾患です。症状は、歩くと両下肢にしびれが出ます。前かがみで小休止すると軽快して歩けるが、しばらく歩くとまたしびれます。

皆さんご存知ですか?坐骨神経はそもそも足の部分の神経を指します。下肢には、上・下殿神経、坐骨神経などがあります。さらに、坐骨神経は股関節の後ろにありますので、外傷性股関節脱臼や後方侵入の股関節手術で損傷を受ける時があります。

手術でも原因が生じるのは分かりましたか?

では、筋肉ではどうでしょうか?

坐骨神経は股関節の後方にありますので、梨状筋という筋肉が神経を締め付け絞扼性神経障害となります。それを、梨状筋症候群と呼びます。治し方は、股関節外旋筋群のリラクゼーションによる神経の除圧と坐骨神経の動きを作ることが一般的です。

 

梨状筋症候群の原因はそもそも、殿部への軽微な外傷や筋肉の使いすぎ(オーバーユース)による梨状筋の肥厚が関与してます。

坐骨神経と梨状筋の走行はどうなっているのでしょうか?

坐骨神経と梨状筋の走行―beatonによる6つの分類―

beatonの分類では、タイプaが90%と一番多く、梨状筋の下から坐骨神経が出ています。又、坐骨神経が2本に分かれ梨状筋内を貫通するタイプもあります。

①梨状筋の走行は、仙骨前面から起こり、前外方へ走り、大坐骨孔を通って大転子の上縁に付着する。おもな筋機能は股関節を外旋させる筋肉です。股関節中心のやや上方を通過し外転筋としも働きます。股関節軽度内転・屈曲位でより筋機能が一番働く為、この姿勢での運動や動作を行っている方に生じやすい。この姿勢が生じる原因は殿筋、腸腰筋、内転筋などの筋肉の低下により代償的に梨状筋が過剰に働きます。さらに梨状筋は骨頭の支点形成にも関与するので、支点形成の破綻が生じた時にもオーバーユースが生じます。これには、そもそも、骨盤の過前傾、腰椎過前弯による股関節の支持機構が代償が要因となってます。

②坐骨神経の走行は坐骨神経から始まり、総腓骨神経・脛骨神経に分岐します。その為、しびれが足の先まで出る事は容易に想像が出来ると思います。

梨状筋の検査では、Freiberg’s test、Pace’s testがあります。

Freiberg’s testは梨状筋、上双子筋等を伸長し神経絞扼を増強させ、疼痛を調べます。

pace’s testは梨状筋、上双子筋等を収縮させ、筋力低下・殿部痛が誘発すれば陽性になります。

痛みの専門院・レモン整体 墨田区 鐘ヶ淵 では、坐骨神経の上記の一般的な原因、検査から上記に記載していない方法で治療を図ります。何十年も坐骨神経痛で痛みやしびれが出ていた方が、痛みに変化が生じ喜んでいる方がたくさんいらっしゃいます。

是非一度ご来院し、お試しください。